(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

口腔ケア

薬剤は大丈夫か?  咀嚼は腸管運動を促すか?

先週末は,南河内嚥下研究会にて講演を致しました.淡路の大宿先生も御一緒でした. 二人の講演の後に,主催者の青山第二病院の房先生,大宿先生,私で,会場の参加者の方々とのQ&Aを行ないました. 大宿先生から,これまでの私たちが臨床的経験で持っていた…

上半身の支持には下半身の柔軟性が必要

昨日,テレビのスポーツ番組を見ていて面白い話をしていました. それはモーグルの上村選手が,復活する過程についてでの話でした. 彼女は空中で様々な演技(?エアーというのでしょうか)をすることに賭けていて評判が高かったのです が,競技会では低い得…

ケアするときの介助者の立ち位置

随分と更新をしておりませんでした. 一昨日の雪は強烈なものでしたが,読者の皆さんのところは如何でしたでしょうか.写真は一年生の愚息が庭の木の葉と実で作った「雪うさぎ」です. 小澤様にはコメントを頂戴し,有り難うございました.自宅復帰,ヤレヤ…

初診患者さん

今年の夏に意識障害の患者さんの会で講演をさせていただきました.遷延性意識障害の方々や脳血管性認知症の方々での嚥下障害への対応について,いつもの3本柱のアプローチについてお話しました. 三本柱とは,以下のような概念です. 呼吸路の確保 口腔咽頭…

マイドームおおさかでのTOUCHセミナーを開催しました.

「施設・在宅」,「維持期」,「意識障害」のお年寄りや若者に, 「呼吸路の確保」「口腔咽頭機能の賦活」「食事の調整」を軸とした, ケアの立場からの嚥下障害への取組みについて,臨床口腔生理学的にお話をしました.TOUCH社員の吉田春陽先生による開会の…

意識障害には抗痙攣剤,筋弛緩薬,抗欝剤は定番なのか?

先週は,つくば記念病院で紙屋先生の患者さんお二人を診させて頂きました.昨年も診察の後に講演をさせていただきました.今年も同様ですが,皆さんの熱意,さすが記念病院だと感じ入りました. その後,摂食嚥下リハビリテ−ション学会で「口腔ケア」の座長…

強酸性水とは,何だ!?

先週お越し頂いた意識障害のお嬢さんの話を通じて,独りよがりのケアの恐ろしさの一例を紹介します. このお嬢さんは約1年前に私どもにお越しになられた意識障害の患者さんです.初診の段階では廃用性変化のために嚥下動作自体が軽微でした.いつもの『大3点…

全国老人保健施設協会?C中堅職員研修会で熱いケアの人々と出会いました.

先週,全老健・中堅職員研修会でのパネルディスカッションにパネラ−として参加いたしました.「これからの老健に求められるもの」という全体テーマの下,私は「口腔ケア」を担当いたしました.他のテ-マは,「チームケア」「リハビリテ−ションマネジメント」…

捨てたものではないぞ,世の中は.

先週末は,在宅での口腔ケアと嚥下障害への対応をお話してきました. TOUCHへの依頼はどんどん頂くのですが,今の段階では個別に対応させていただくほどに,人材の「数」がありません.12月8日のTOUCHセミナーは「養成講座の基礎編」と位置づけています.基…

意識障害者の方々への支援

8月に入ってからの「ねぶた」から「意識障害学会」と5日間痺れるような体験をした後, やはり予測していたとおり,締め切り地獄と後先見ない日程の組み方で講演を入れていたため,猛烈な忙しさのまま,ブログの更新をすることなく今に至っております. 今週…

全老健の会議で,接遇と栄養ケアマネジメントによるリスク管理を勉強しました

7月は随分と出かけることが多くなり,ブログの更新もママならなくなっていました.せっかく覗いていただいた読者の方々には申し訳なく思っております.最近,mailでやり取りをさせていただきますと,ブログを見ていると仰っていただけることが多くなり,責任…

黒田留美子先生のところで講演

先週末は宮崎県で黒田留美子先生の主催される「ペパーミントの会」で講演してまいりました.栄養士さんが主体の会ですが,やはり同じ職の方々の会での講演は,ご参加の方の専門分野での用語についての説明が不要(たとえば,texture,付着性,ずり速度)です…

嚥下障害@沖縄

先週,札幌での老年歯科医学会で,嚥下運動における基本的要件である口蓋帆咽頭閉鎖機能(鼻咽腔 閉鎖機能)に関するこれまでの筋電図学的研究結果に基づいて臨床口腔生理学の見地から,『評価の 統一』というシンポジウムで話をさせていただきました. これ…

韓国口蓋裂学会?

前回のブログで,私が端折った表現をしたために,先輩からご指摘を頂戴しました. 言いたかったことは,「日本人の「言語聴覚士」さんから,米国のSLPの学部で, 自分でpoistionを取って,授業を持って,研究もして,というような方が出るには, いずれは帰…

口腔ケア-歯ブラシ

口腔ケアの基本は歯ブラシですが,少々気になることが書いてある記事を土曜日に見つけました.私が購読している新聞は,経済から社会の動きを冷静,客観的に見ることができるのでは,と考えて日経新聞にしています.土曜日には,「プラス1」という,土曜日の朝…

鼻腔ケアも忘れずに

ようやく医歯薬出版とのお約束の抱えていた翻訳2本(Zemlinの解剖学・生理学とBhatnagerの神経科学第二版)の二番目が訳了しました.Zemlinは2月に出版予定であったのが,4月になり,結局5月に出るかどうかも怪しくなってきました.残っているのは「索引」の…

成人病センターでの講演 保冷剤もなかなか使える

昨日は大阪府立成人病センターのNSTで講演をさせていただきました.同センターの外科部長の矢野先生からお誘いを受けて『病院における嚥下障害と口腔ケア』という話をしてまいりました.もともと矢野部長は本学の医学部第二外科(当時,現在の消化器外科)に…

「口腔ケアへ」と言いながら,バギーと姿勢の話を一言.

まるで團伊玖磨氏の「パイプの煙」のような感じで,いつ本筋へ行くのか?? 以前,バギーに乗っておられる状態での食事の評価が困難であることを述べました.その理由のひとつは,『バギーは移動のためのもの』にあると述べました. すなわち −体幹をできる…

前回の続き.

今回のブログは東京での待ち時間に書いております. 昨日は東京で開催された全老健のリハビリテ−ション講習会での「摂食嚥下概論」を担当してまいりました.往路の伊丹10:00発のANAの中,羽田着後の浦安ブライトンホテルまでのリムジンの中でTOUCHのパンフ…

架空の81歳男性モデル.

先週木曜日は,箕面歯科医師会在宅診療班の先生方の勉強会で講演をいたしました.かつて,私が学生のときに家庭教師をさせていただいた「ボクちゃん」(失礼)が,箕面で歯科医院を開業されていて,立派な歯科医になられて,参加していただいていました.懐…

頂いたコメントの症例を参考に...

Zemlinの教科書の翻訳は終了したのですが,怒涛のように押し寄せる締め切りのラッシュで更新が著しくスローになってきております. 今の直面する締め切りは,松本歯科大学副学長で前大阪大学歯学部口腔生理学教授,森本俊文先生からご下命を受けた,「基礎歯…

全国日本学士会での田中健藏先生と会談−要介護者への口腔ケア

先週から今週にかけてバタバタと出かけており更新ができていませんでした. 最もトンチンカンであったのは,8日に箕面市歯科医師会で講演のつもりが,1週間間違っていまして,来週でした. さて,昨日,京都大学の卒業生の人たちを中心として作られた,歴…

北野病院講演+日本口腔腫瘍学会シンポジウム

先週水曜日に北野病院「きたのホ−ル」で講演をさせていただきました.「行列のできる法律相談所」のレギュラー弁護士橋下 徹氏(北野高校のご出身)の講演よりも沢山集まってくださり,ホール記録になったとのことを教えていただきました.口腔ケアへの関心…

sata-☆さんからのご質問に答えて.

sata-☆さん,山口の講演にお運びいただき,有り難うございました. 一昨日の夜に頂いていたようですが,昨日当直のため,ご回答できずに失礼を致しました. 『山口大学の講演をお聞きしました.とても面白かったし,分かりやすかったです.特に重力と下顎の関…

山口の「ふく」は美味でした.姿勢と口腔ケア

山口大学での講演を終えて帰阪いたしました.学生のときからの同級生上山教授,バスケットボール部全国大会準優勝チーム時代の仲間(当時のキャプテン)の森助教授と「ふく」を頂いてまいりました.私の思い違いかもしれませんが,博多の「ふく料理」と山口…

姿勢,呼吸

燃える大寒.一昨日は母校,大手前高等学校の同窓会での「金蘭会セミナー」でお話をさせていただきました.私の大学の宮原総長のご母堂が同窓であることも驚きでしたが,私が医学部の第二外科(消化器外科)と,同科での食道癌患者さんの口腔リハビリテ−ショ…

 新年のご挨拶+姿勢と口腔ケア 

既に新年になって8日もたってしまってでは,間の抜けた挨拶になってしまいますが,新年,明けましておめでとうございます.皆様の益々のご発展をお祈りいたしますとともに,ご支援とご意見をお願いしたいと思っております. Komasaさん,大晦日にご案内しま…

姿勢と口腔ケア

金曜日に箕面養護学校での講義は,府下の養護学校の先生方だけでなく,おもに健常児が通う学校の先生方の参加もありました.私の高等学校の時のクラスメイトには,教育大学の障害児教育課程に進んだ友人がいましたので,久しぶりに会えるかなと期待していま…

NGチューブはデンタルプラークでどれほど汚れるか?

滅多に無い二日続けての公開です. 昨日は,装着後2週経過してプラークが著しく付着したカニューレを見て頂きました.同じ方の,装着後2週経過したNGチューブを右上に示しています. 以前,教室員が撮影した1週経過したチューブの染め出し写真では,食道の下…

11/23の山本さんへのSpringsunさんコメント(11/27)への追加コメント

私がお伝えするべきことを,springsunさんがコメントに残してくださいました.有難うございました. 「誤嚥」には,嚥下時に症状が生じるいわゆる「aspiration」と症状が生じない「silent aspiration」があり,さらに口腔,喉頭蓋谷,梨状陥凹,咽頭に残留し…