(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

マイドームおおさかでのTOUCHセミナーを開催しました.

DocTak2007-12-09


「施設・在宅」,「維持期」,「意識障害のお年寄りや若者に,
「呼吸路の確保」「口腔咽頭機能の賦活」「食事の調整」を軸とした,
ケアの立場からの嚥下障害への取組みについて,臨床口腔生理学的にお話をしました.

TOUCH社員の吉田春陽先生による開会の挨拶から始まり,全体で13:30〜18:00までの長いセミナーになってしまいました.

会費が実費の2000円であったこともあるのでしょうが,約200人の方のお集まりを頂戴しました.北は北海道から南は大分までの方々にお集まりを頂きました.右上のグラフは,お集まりの方々がどちらからお越しになられたかを示すものです.大阪近辺での会と思っていたのですが,広い範囲でお越しいただきました.有り難うございました.


2部構成にした私の時間配分が悪くて,前半が長くなりすぎて,3部構成にするべきであったと反省しております.前半2.5時間,後半1.5時間のバランスが悪く,しかも長時間であったにもかからず,熱心にお聞きいただきました.本当に参加してくださった方々には,お疲れ様でした.
一所懸命に書き取られておられるのを拝見して,介護や臨床の現場での意識障害の方々への経口摂取への取り組みにお困りの担当者の方々が多いことを,改めて感じました.


先週診察した富山の患者さんのお母さんが,「私の息子だけではなくて,意識障害の子供たちがもっと沢山いますが,診て下さるところがありません」と言われていました.合理的な評価に基づくケアによって随分と沢山の子供さんやお年寄りが救えます.

ケアは当初にプログラムを作った後は日常的に行い,その後に定期的に評価してプログラムを調整することが基本ですので,こんなに小さな日本,どこにいても高質のプログラムが組めて,評価が可能となるようにしたいと思います.この理念は10年前に大阪府と共同で「どこでも,誰でもできるアセスメント」のためのマニュアルを開発した当初から変わらない理念であり,TOUCHの理念でもあります.


これによって,本来は不要な医療費も抑制できるのではないかと思われます.また,概念だけは提示されていますが,今後の後期高齢者医療の枠組みにおける重要な役割を担う部分ではないかと思っています.


今後も遷延性意識障害の方々,認知症の方々と,その方々のケアをされる御家族や担当職の方々のためになる取組みを行なっていきたいと思っております.


有り難うございました.良いクリスマスを.

右は気に入っているサンタさんです.