歯学
先週,9月9日,日本歯科医学会平成24年度学術講演会の担当講演を終えました.石川県に引き続き山形県の歯科医師会の先生方にはお世話になりました.有り難うございました. 今年度のメインテーマは「国民が求める歯科医療」-これからの訪問歯科医療-でした.…
TOUCHセミナー残席わずかです.脳血管障害や外傷性頭部障害の後に運動性構音障害を有する方がおられます.その中の多くの方々に口蓋帆咽頭閉鎖機能不全症(現在,鼻咽腔閉鎖不全症というのが誤った使い方で広まっていますが,もともとはvelopharyngeal incom…
新年が明けて早2週間も経ってしまいました.今年は新年から出かけることが多くて更新していませんでした.1月9−10日には金沢での近畿北陸地域在宅歯科医師養成研修会の講演,昨日はライオン歯科研究所主催のNew Year Seminarの講師を務めました. いずれの講…
先週末,吉田春陽先生ともども第19回日本意識障害学会(下関)に出席しました.私たちが診察する意識障害の方々の多くは,以前([http://d.hatena.ne.jp/DocTak/201003:title=本年3月30日])写真で示したように,長期の仰臥位から生じる開口による側方歯群…
大阪府歯科保険医新聞5月号『3つのキーワードで考える摂食嚥下障害への対応(3)』が載りました.当初は4回で終了する予定でしたが,私の原稿が多いのと今年保険で治療が可能になったPAP(Palatal Augmentation Plate嚥下補助床)についても今年同協会で講…
TOUCHホームページに第5回TOUCH基礎セミナの申し込みフォームをアップしておりましたが,事務局の手違いによって入力条件を厳しく制限したため,随分と多くの方々にご迷惑をおかけしたようです. 場違いではありますが,お詫び申し上げます.修正いたしまし…
3月終わりに北九州歯科医師会主催の歯科医師+栄養士との連携のための講義,翌日市民フォーラムで講演してまいりました.熱い,小倉の老若男女,堅気さんからその道の専門家まで,本当に熱い人々でした. 久しぶりに症例です. 以前に黒田留美子先生のソフト…
新年になり早17日も経ってしまいました.長くとも2週間に一度の更新で情報を提供していきたいと思っているのですが,なかなかバタバタしていると間があいてしまいます.昨年は,コメントを頂戴しているのに,お応えできず失礼していることも多々あり,今年は…
お盆休み最後の日曜日でした.今朝は涼しく,日中も空は先週とは異なって入道雲は見られず,秋のような風が流れていました.気象情報では9月中旬頃の気温であったとのことです. しばらくすると秋の学会シーズンとなり,その内に忘年会の話が出てきます.実…
前回書きましたEBMについての誤解があるといけませんので追加のコメントをします.EBMが全く意味がないのではなくて,新たに「経験則的に確証のあることを用いて挑戦をすること」を避けるためにEBMという言葉を出したり,またEBMとするもの自体を疑わなけれ…
日差しは春めいているのですが,まだまだ寒い毎日です.この日曜日には大分で歯科医師会主催の介護保険と口腔ケアについての講演をさせていただきました.歯科医師会の先生方を超える250名余りの施設の方々にお越しいただき,「口腔ケア」についてはまだまだ…
韓国口蓋裂学会(Korean Association of Cleft Lip and Palate)に招聘されて,基調講演と講義を行なってまいりました.日本を発つまでプログラムがわからなかったのですが,同時にいくつかの分野(speech,surgery,basic research,clinical research)に分…
口腔ケアの話からは飛びますが.... 今週末から韓国の延世大学で開催される韓国口蓋裂学会での基調講演の演者とシンポジストを依頼されています.二回目の延世大学の訪問ですが,約10年前に訪問した折には,歯学部病院のあまりの美しさと某大学歯学部病院…
先週,ある先天障害に関する学会に出席してまいりました.これまで,多様な診断法や口蓋帆咽頭閉鎖機能(いわゆる鼻咽腔閉鎖機能)についての研究結果とそれにもとづく臨床応用についての発表を行ってきました.しかし,最近,20年前と同じような主題,演題…
口腔ケアの基本は歯ブラシですが,少々気になることが書いてある記事を土曜日に見つけました.私が購読している新聞は,経済から社会の動きを冷静,客観的に見ることができるのでは,と考えて日経新聞にしています.土曜日には,「プラス1」という,土曜日の朝…
昨年,大阪のある基幹病院の脳外科から紹介されたNさんは,舌咽神経腫瘍術後の患者さんです.術後の嚥下障害とspeechの障害への対応を希望してお越しになられました.気管カニューレが入っていたので,当然speechはできませんが,声が出なくてもspeechの動作…
今日は,全老健の施設運営部会の会議への出席のために東京でした. 今年の3月で学術委員をお役御免になったと思っていたのですが, 4月から上記の委員を仰せつかりました. 大学とは全く異なるdynamicな先生方との政策や今後の日本の医療に関するお話は勉強…
ようやく医歯薬出版とのお約束の抱えていた翻訳2本(Zemlinの解剖学・生理学とBhatnagerの神経科学第二版)の二番目が訳了しました.Zemlinは2月に出版予定であったのが,4月になり,結局5月に出るかどうかも怪しくなってきました.残っているのは「索引」の…
私はもともとspeech peopleで,今でも口蓋帆咽頭閉鎖機能(velopharyngeal function VPF)の調節を基礎にした臨床や研究に最も興味を持っています.さて,speechでは,VPFは正常な構音動作articulationの獲得と表出に必要で,またvoiceの鼻音化を防止すると…
先週金曜日,独立行政法人国立病院機構刀根山病院で,上記のようなワークショップがありました.このワークショップの目的を世話人の同院神経内科の松村先生が説明されておられましたので,先生の抄録から抜粋して紹介します. 筋ジストロフィーの患者さん達…
先週から今週にかけてバタバタと出かけており更新ができていませんでした. 最もトンチンカンであったのは,8日に箕面市歯科医師会で講演のつもりが,1週間間違っていまして,来週でした. さて,昨日,京都大学の卒業生の人たちを中心として作られた,歴…
一月行く,二月逃げる,三月去る,早いですねぇ. もう新年が明けて15日も経ってしまいました.なんとなく12月から1月にかけて気分的に,間にもう1ヶ月あるような錯覚がして,仕事を年末にしていないことが多い昨今です. そのため,随分と多くの締め切りが…
今週,大変嬉しいことがありましたので,前回の予告とは異なる話題で失礼します. 私が診ている患者さんの中に,11歳で交通事故に遭い,その後15年を経たお嬢さんがいます.きっかけは,紙屋克子先生からの依頼でした.口腔機能の回復の可能性の評価でした.…
ここ何回か,私の出張のことを書いただけで,読者の皆さんにはもう一つ参考になることを記しませんでした. 今日は,本来のところに戻って,springsunさんから頂いた命題についてシリ-ズで書いてみたいと思います. 草食恐竜と肉食恐竜の違いが,臼歯での咀…
筑波の紙屋克子先生のところに,吉田 春陽先生と一緒にお伺いしました.5人の遷延性意識障害の患者さんを診察させていただきました.まず驚いたことは,看護師さんたちが,実に明るく,そして責任感に燃えていること,そして何よりも「看護の立場からのケア…
先週,遅い墓参のために石川県に帰郷していました.その間に子供と福井県勝山の恐竜博物館へ遊びに行きました.多くの肉食恐竜や草食恐竜の実物大の骨格模型があり,その迫力に感動していました. ついつい歯医者の癖で,歯と顎骨に目がいってしまいます.こ…