随分と更新をしておりませんでした.
一昨日の雪は強烈なものでしたが,読者の皆さんのところは如何でしたでしょうか.写真は一年生の愚息が庭の木の葉と実で作った「雪うさぎ」です.
小澤様にはコメントを頂戴し,有り難うございました.自宅復帰,ヤレヤレですね.まだまだ急性期病院のみならずリハビリテ−ション病院ですら,意識障害,認知症の方々について理解が低いですね.もちろん,これはこの国の医療制度と保険制度(健康保険も介護保険も)の問題であり,医学教育,歯学教育の問題とも言えます.
金曜日に日本口腔外科学会での社会保険委員会に出かけましたが天気は大丈夫でした.通常,仕事の時には,絶対に雨も雪も降りません.楽しいことで出かけると,「振る」,と言うことみたいです.私が,休日当直をすると必ず晴れますので,もしも休日にお出かけの方がおられましたら,私が当直をするか否かをお尋ねください.
さて,本題です.
多様な原因で摂食嚥下障害を有するようになった方々に口腔ケアの重要性を説いていましたが,方法についてはあまり言及していませんでした.
今回は少し具体的な方法について書きます.
施設,学校での食事支援の場面を観察して,そしてお母さんがご自身の胸に赤ちゃんを抱いてミルクを飲ませる姿勢での重要な共通点とケアと食事の支援をされる方々に注意していただくことがあります.
咀嚼嚥下機能の評価が不十分なままで食事介助を受けて生活する人がいます.このような人々が仰臥位や「いす」に座っている状態で,施設職員や介助者が立ったままで口腔ケアや食事介助を行なうと、要介護者が介護者を見上げるような頭の位置に変わります.これは頸部を過剰に伸展した状態であり,誤嚥しやすい姿勢です.
この姿勢で「口腔ケアが重要だから」として,一所懸命にケアをすると,ケア時に生じる「刺激性唾液」を誤嚥しそうになって,むせることがあります.施設では,職員さんがこのような姿勢でケアや食事介助をしているときにご家族が訪ねてこられると「むせているのに,可愛そう」ということになり,不信感を持たれるかも知れません.折角の優しい気持ちが上手く伝わらず,結果として疑心暗鬼になってしまいます.
誤嚥を未然に防ぐということは,要介護者の方々のためでもあり,また施設の質の向上にもつながります.
介助者の姿勢の基本は,?視線のレベルを対象者の視線のレベルに合わせるために膝を「落とす」,ことから始めます.この姿勢は,「仕える」姿勢に見えますね.
右の写真は,
両親の家と私の家の間の庭での一昨日の雪です.私は雨男・雪男で有名です.私が高校生の頃には年内にも雪が降ってスキーができたのに,大学生になってからは年内に雪が降らなくなった「神鍋高原」に同級生と蟹を食べに12月はじめに馴染みの民宿に出かけたところ,翌日に大雪を降らせて民宿のおばさんに「舘村さんには毎年年内にきてもらわにゃいかん」と変に喜ばれたことがあります.また数年前にはmentor吉田先生,神戸で開業された社員の一人藤森先生と出かけた春3月の鳴門に大雪を降らせたこともあります.