先週末は,在宅での口腔ケアと嚥下障害への対応をお話してきました.
TOUCHへの依頼はどんどん頂くのですが,今の段階では個別に対応させていただくほどに,人材の「数」がありません.12月8日のTOUCHセミナーは「養成講座の基礎編」と位置づけています.
基調は,「在宅」「施設」をキ-ワ-ドにした養成です.
コメントが追加されると,自分にmailで連絡が自動的に入るシステムになっています.
今回のコメントを下さったのは埼玉県で開業されておられる同業の方でした.
最初,近々の記事へのmailと思っていましたら,随分以前の記事に頂戴しており,探せないでいました.
yosshii先生,コメント有り難うございました.私,昨日は,宿直 & 日直という労働基準法ギリギリの労働でチェックできませんでした.もうしわけありませんでした.
yosshii 『はじめまして、埼玉県で開業している一歯科医師です。摂食嚥下障害の勉強を始めてまだ4〜5年です。
埼玉県歯科医師会でも1昨年摂食嚥下研究会が出来ました。自分は介護付老人施設の嘱託医をしていますが、寝たきりで経管栄養の高齢障害者や認知症で口腔管理の十分出来ない方が施設で誤嚥を起こし肺炎になることを事前に予防できないか>スクリーニング検査としての勉強をしています。
在宅で寝たきりで意識のないような患者さんの誤嚥を早期に発見するにはVFやVEなどの侵襲的な検査法は困難ですし却って危険です。
とろみをつけてもむせたり誤嚥を起こしてしまいますからそのような検査も難しいと考えます。そこで非侵襲的な検査方法の必要性が求められています。確実に100%の誤嚥を発見できないまでもスクリーニングとして考えられる非VF検査法の提唱も一部では唱えられています。』
そのとおりです.実にこれまで私が叫んでいたことを,こんなにすっきりと理解くださる方が,しかも開業されておられる歯科医の方から頂戴するのは,本当に嬉しい限りです.
外来患者65%が意識清明な脳卒中後患者さんのリハビリテ−ション科よりも,訪問歯科診療するときに嚥下障害がある人では口腔ケアもままならなくて立ち尽くす歯科医療者の方が,嚥下障害への取り組みの要請は高いと思っています.
遷延性意識障害の方たちに,歯科医療者ができることを探っていきたいと思っています.
今,神経科学第二版の校正が始まりました.これが完了すると,昨年来の意識障害の方々への口腔ケア・嚥下障害に関するテキストの最終作成にかかります.
yosshii先生,今後ともよろしくお願いいたします.
今年の炎暑もようやく終わりになりました.最後に津軽の花火でも如何でしょう.
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