(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

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全国日本学士会での田中健藏先生と会談−要介護者への口腔ケア

DocTak2007-02-10



先週から今週にかけてバタバタと出かけており更新ができていませんでした.


最もトンチンカンであったのは,8日に箕面市歯科医師会で講演のつもりが,1週間間違っていまして,来週でした.


さて,昨日,京都大学の卒業生の人たちを中心として作られた,歴史ある「全国日本学士会」での今年度のアカデミア賞の授賞式がありました.同会の事務局の紀本氏(紀本電子工業株式会社 代表取締役)は,私の高校の1年先輩,すなわち吉田春陽先生と同じく大手前高校卒で,また吉田春陽先生がタクトを振る合唱団のメンバーでもあることで懇意にさせていただいています.今年度の受賞者のお一人は元九州大学学長で現在福岡歯科大学理事長の田中健藏先生でした.田中先生が最近大いに取り組んでおられるのが「要介護者の口腔ケア」で,私のテーマと同じであることから,紀本氏ならびに事務局の大元氏から授賞式へのお誘いがありました.式の後,田中先生とお話しする機会も設けていただき,歓談する機会にめぐまれました.今後の日本における,歯科のありかた,口腔ケアと歯科衛生士さんの社会的に重要な役割について,私や吉田春陽先生の考え方と田中先生のお考えが全く一致したことで大いに力を感じました.TOUCHの拠点作りにもご協力を頂戴できるかもしれません.


さて,ひつこく(大阪弁)「姿勢」です.
姿勢のコントロールには上半身だけでなく,下肢とくに足底のコントロールが重要であることを書きました.施設での話をします.多人数が利用される施設では椅子は同じサイズのものが使用されています.ところが使用する側は様々な体格ですので,人によっては椅子の天板が高くなり,踵が浮いて足底接地ができなくなることがあります.裸足であれば踵が浮いているのは判ります.


問題はここからです.


最近では,tailor madeの介護靴も販売されるようにはなってきましたが,やはり市販の介護靴を使用される方が多いようです.もしも,靴の固定が甘いとどうなるでしょうか.靴の中で踵が浮く場合がありますが,外からは判らないですね.必ず介護する側が靴のholdを確認して,足底接地できるように踏み台を入れるなりの工夫が必要ですね.
老健で親しくさせていただいている,倉敷広済病院ならびに宇部記念病院,両院の理事長である江澤和彦先生(偶然でしたが,先月講演に訪れました山口大学医学部口腔外科教授の友人でもある上山教授もご親友であると知り,世間の狭さを感じています)は,ご自身の施設で,このような事例があったときには,施設の職員さんに椅子の脚を切ることを指示されるそうです.すべての施設長さんが,そこまでしていただけるように伝道する必要がありますね.



医歯薬出版から発刊予定のZemlinの解剖・生理学の成書の書名も決まり,残るのは表紙装丁,索引くらいになりました.2月発刊は厳しい情勢ですが,もう間もなく発刊されます.原著のボリュームが膨大なため少々価格が高くなってしまったようです.


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