(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

初診患者さん

DocTak2007-12-18


今年の夏に意識障害の患者さんの会で講演をさせていただきました.遷延性意識障害の方々や脳血管性認知症の方々での嚥下障害への対応について,いつもの3本柱のアプローチについてお話しました.
三本柱とは,以下のような概念です.

  • 呼吸路の確保
  • 口腔咽頭機能の賦活
  • 食物の調整

以上ですが,これら3つの概念は相互に大きく関係しています.個々の要件の内容と相互の関係についてお話をしたのですが,その直後から,名古屋,広島,富山からも多くの患者さんがお越しになられています.嬉しい反面,その方々がお住まいされておられる地域にはこの考え方でアプローチしてくださる方がいないことも残念に思います.
個々の柱の詳細について書く余裕はありませんが,総じて遠方からお越しいただく方々の評価をさせていただくと,多くの方々で,急性期の診断が金科玉条の確定診断とされて,経口摂取を長期に禁じられていることによる廃用性変化による機能障害の方が大方でした.すなわち,中枢,末梢神経系の問題ではなく,使っていなかったことによる障害であることのほうがより責任の重い原因であることが多いように感じます.


是非とも,初期の診断や検査結果に拘泥しないこと,早期から介入してほしいことを,このブログを呼んでくださる医療職にはお願いしたいと思います.


いよいよ,2007年も残り2週間ほどです.ことしも「あ」というまに過ぎ去ってしまいました.
忘年会や御家庭でのパーティーの御予定も一杯であろうと想像します.
写真は,今春に延世大学で基調講演を行ったときに,先方の教授連と食事した本場韓国焼肉の1シーンです.
写真を整理していたら出てきました.


昨年はイタリヤ鍋を紹介しました.
今年の最後の頃には,「安物の鶏肉でも,うわさの船場吉兆なみには旨くなる鶏水炊き」の方法を紹介します.