(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

2006-01-01から1年間の記事一覧

大晦日に思うこと

ただいまの時刻は19:18です.先週のクリスマス以後,ブログの更新ができずにおりました.年々ズボラな大晦日の迎え方になりってきました.以前なら,車の内外の掃除にワックスがけ,ガレージのガラクタ整理,屋内でも床のワックスがけに欄間の掃除等々,真…

姿勢と口腔ケア

金曜日に箕面養護学校での講義は,府下の養護学校の先生方だけでなく,おもに健常児が通う学校の先生方の参加もありました.私の高等学校の時のクラスメイトには,教育大学の障害児教育課程に進んだ友人がいましたので,久しぶりに会えるかなと期待していま…

Touchのロゴの意味−よく聞かれる質問

無限責任中間法人TOUCHを立ち上げたことを公開しました.一種の急性期病院であり,一方では将来の歯科医師になるために最低必要な技術を指導する教育病院である大学病院は,医学部でも,歯学部でも同様に,疾患治療が完了すれば,ある意味では診察する意義を…

生協食堂のカレーライスはどうでしたか

前回の続きです. R子さんのお母様への問診で,舌が前方位を採れるようになって以後に状態が好転し,体重も44kg(これまで38kg)に増えたと言われていました.口腔所見では,前歯は明らかに前方に起きていましたので,装置の矯正力が働いていますと申し上げ…

カプサイシンの威力か-カレーライスがペロリ

スタバのコーヒーは美味しかったでしょうね.

11月19日のブログで取り上げたR子さんが来られました.お母さんから,プレートが10日程度で脱離しやすくなり,舌で遊ぶようになってしまったとのコメントを頂戴しました.しかし,明らかに口唇の閉鎖は良好になり,唾液嚥下が良好になってきたと言われました…

下顎プレート装着のその後

在宅栄養療法のチューブ交換-.

入院中にオムツを外すと,本当に必要な人は3分の一に減りました.次に必要なのは在宅での栄養療法です.そこで,在宅栄養療法のためにNGチューブを訪問で交換する必要がでてきました.当初,すばやく,上手に交換するのが良いであろうと考えられた山口先生は…

山口先生の話に戻ります.

NGチューブはデンタルプラークでどれほど汚れるか?

滅多に無い二日続けての公開です. 昨日は,装着後2週経過してプラークが著しく付着したカニューレを見て頂きました.同じ方の,装着後2週経過したNGチューブを右上に示しています. 以前,教室員が撮影した1週経過したチューブの染め出し写真では,食道の下…

NGチューブの交換時期は何で決める??

11/23の山本さんへのSpringsunさんコメント(11/27)への追加コメント

私がお伝えするべきことを,springsunさんがコメントに残してくださいました.有難うございました. 「誤嚥」には,嚥下時に症状が生じるいわゆる「aspiration」と症状が生じない「silent aspiration」があり,さらに口腔,喉頭蓋谷,梨状陥凹,咽頭に残留し…

誤嚥は絶食で治るかな?

コメントへのお応え.

コメントを頂戴すると,ついお応えすることが先になってしまい,以前のお約束を守れませんが,お許しあれ.今回は,奈良で先週講演をした際にお越しになっておられた方のようです.山本圭子さんのコメント 『奈良,日航ホテル奈良での講演をお聞きしました。…

奈良の講演に来ていただいた山本さん

オムツはずし

以前の話に戻ります. 公立御調病院の山口 昇先生から教わった話. 山口 昇先生は,オムツはずしで有名な先生ですので,ご存知の方も多いと思います.先生から聞いた話はこうです.先生の病院で脳血管障害のために手術をした患者さんが経過良好で自宅に戻ら…

山口 昇先生のお話

今月号のブレインナーシングに,紙屋先生から依頼された末梢神経機能の評価法についての原稿が掲載されました.

遷延性意識障害の方にマウスピースによる口唇機能の向上を.

今週,大変嬉しいことがありましたので,前回の予告とは異なる話題で失礼します. 私が診ている患者さんの中に,11歳で交通事故に遭い,その後15年を経たお嬢さんがいます.きっかけは,紙屋克子先生からの依頼でした.口腔機能の回復の可能性の評価でした.…

全老健-熊本全国大会にて

先週,水曜,木曜と熊本で開催された全老健(全国老人保健施設協会)での全国大会のセミナー「摂食嚥下」の全老健側の講師として,基本的な用語と考え方について講義しました. 講師の一人は,黒田留美子さんでした.彼女は高齢者ソフト食の開発で有名な方で…

粘りがつくと安全なのか

全老健の全国大会での摂食嚥下セミナーのための準備や今日の食品機械工業研究会でのシンポジウムの準備で更新ができずにいました.なかなか,頻繁な更新は難しいです.さて,前回に,私どものイケメン大学院生OK君の素晴らしい研究の一部を紹介しましたが,…

水のみテストの疑わしさ.

みなさんは,嚥下機能の評価に,いわゆる「水のみテスト」を使われていますでしょうか? 水のみテストで,粘りのついた食物での評価もされておられますか?うまく評価できていますか?たしかに,水のみ検査でうまく飲めれば,多分「水はのめる」ことを言えま…

Nurse Sunさんのご質問-姿勢

私にはもう一人mentorとして尊敬する先生がいます(実際には「いました」).鼻咽腔閉鎖機能の調節機構の面白さと臨床での重要性,そこから展開して解剖学や生理学の奥深さや面白さを教えてくださった先生で,今の自分の基礎となった方です.その先生がおら…

前口蓋弓の刺激は感覚誘導なのか

先週,間隔を詰めて更新すると言っておきながら,結局,先週の木曜日から週末にかけて,吉田春陽先生たちと大事な大事な将来の仕事(いずれ公開します)のことで食事会,翌日は私のブログの読者とのoff会(と言えば聞こえは良いですが,実は多様な友人が読者…

舌は大きいから....

今日,大学の診療室にお越しいただいたK君のお母さんが,私のブログを見たと言って下さいました.お役に立てているでしょうか?今日,ご指導させていただいたことは,次回に図入りで解説させていただきます. さて,10月14日の問題です.ずっと寝かせている…

10月3日の問題への見解です.

嚥下障害の教科書には,よくファウラー位〜セミファウラー位を勧めるようなことが書いてるのですが,上半身だけを起こすことで嚥下機能は確保されるのでしょうか. 誤りですね.9月24日,28日,10月3日のブログを読んでいただいた方々にはお判りのことと思い…

低酸素脳症のK君(少し脇道へそれます.)

今週は,ブログの更新の期間が長くなってしまいました.お立ち寄り下さった方々にはお詫びいたします. 先月は,学会で多くの先生方に再会し,筑波大学では紙屋先生の患者様にお会いして多くのヒントを頂いた上,宿題を頂いてしまいました.宮崎県では熱心な…

寝かせると,咀嚼はできるか?

勝手に寝かせるとどうなるのか,シリ-ズを作りました.先週,大学で当直した翌日に宮崎市で講演いたしました. 当初は30数人の参加者での講演予定だったそうですが,募集したら170余名の方の希望があり,急遽場所が変更されました.改めて,口腔ケア,摂食嚥…

仰臥位ではどうなるのか...

下顎骨は顎関節窩でぶらさがっている. 巨大な筋肉の塊である舌は下顎骨体部についている. 咀嚼筋の収縮方向は上顎の前歯に向かうようなベクトルをもつ. 咀嚼時には,顎関節は幾分外れる方向(前下方)に向かう. 咀嚼時には,下顎骨は左右に動く. 以上か…

顎関節と嚥下

ここ何回か,私の出張のことを書いただけで,読者の皆さんにはもう一つ参考になることを記しませんでした. 今日は,本来のところに戻って,springsunさんから頂いた命題についてシリ-ズで書いてみたいと思います. 草食恐竜と肉食恐竜の違いが,臼歯での咀…

筑波記念病院 紙屋克子先生を訪問,診察

筑波の紙屋克子先生のところに,吉田 春陽先生と一緒にお伺いしました.5人の遷延性意識障害の患者さんを診察させていただきました.まず驚いたことは,看護師さんたちが,実に明るく,そして責任感に燃えていること,そして何よりも「看護の立場からのケア…