(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

2007-01-01から1年間の記事一覧

無限責任中間法人 TOUCHの2007年10(5?)大ニュ-ス

無限責任中間法人 TOUCHの2007年10大ニュ-ス 2007年も残すところ10分となりました.昨年,脳血管障害の急性期から回復期前期までの指示の入る患者さんのためでなく,遷延性意識障害や認知症等で食べることや口腔ケアに御不自由を持っておられる方に向けて,c…

年末の夕食の支援『安物の鶏肉でも,噂の吉兆くらいまでは旨く食べられる(かもしれない)水炊き』

第1回のセミナー終了後,溜まりにたまった自著版の原稿や依頼原稿を書いているうちに,ブログの更新をしないでいましたら,今年も残り1日になってしまいました.大慌てで大掃除をしています. 昨年の今頃,年末のバタバタしているときの料理として,イタリ…

初診患者さん

今年の夏に意識障害の患者さんの会で講演をさせていただきました.遷延性意識障害の方々や脳血管性認知症の方々での嚥下障害への対応について,いつもの3本柱のアプローチについてお話しました. 三本柱とは,以下のような概念です. 呼吸路の確保 口腔咽頭…

マイドームおおさかでのTOUCHセミナーを開催しました.

「施設・在宅」,「維持期」,「意識障害」のお年寄りや若者に, 「呼吸路の確保」「口腔咽頭機能の賦活」「食事の調整」を軸とした, ケアの立場からの嚥下障害への取組みについて,臨床口腔生理学的にお話をしました.TOUCH社員の吉田春陽先生による開会の…

TOUCH基礎セミナーいよいよ開催

TOUCHセミナーの準備のために下書きのままで更新せずにおりました. さて,12月8日の基礎セミナー,北は小樽,南は大分からも参加くださるようです. このセミナーについては,色々なことを言われる方がおられるようですので,再度,このTOUCHとセミナーの主…

第10回地域包括呼吸ケアを考える会で実習付き講演をしました.

TOUCHセミナーの準備や連絡のために,更新がままならない状態でした. さて,11月24日,先週の土曜日に北野病院にて開催されました「第10回地域包括呼吸ケアを考える会」で実習付き講演をしました.今回は,北野病院の呼吸器内科部長の福井先生からの御声が…

人間は立っている動物だ+TOUCHセミナー

先週,大学で当直し,その明けに「徳島摂食嚥下研究会」で講演を致しました.その帰路のマリンライナーの中で,ゾクゾクしだして,帰宅してから絶不調になってしまいました.ブログ更新がままなりませんでした. さて,TOUCHセミナーへのお申し込みが15…

上部消化管腫瘍か...TOUCHセミナー進捗状況

しばらく出かけてばかりで更新ができませんでした.読者の皆様,申し訳ございませんでした. TOUCHセミナーのお申し込み,有り難うございます.もうあと30席程になりました. ある病院でのある日の初診患者さんです. 今年5月のある日,突然食べ物が喉…

宮城歯科衛生士会での講演,TOUCHセミナーの仙台版とでも言いましょうか...

先週木曜日に東大阪の開業医の先生方のスタディグループでお話をさせていただき,翌金曜日から全老健施設運営部会での会議で東京に移動しました.この会議では,より良い今後の老健を作り上げるためにどのようなミッションを行なえば良いかを検討する会議で…

ステレオタイプの診断に決別を

秋めいてきましたが,今年の夏が暑すぎたためか,実に寒く感じています. この夏にいろいろなところでお話をさせていただく機会がありました.それらの機会を通じて沢山の方々の診察させていただくことになりました.名古屋から広島まで,本当に御家族の方々…

TOUCH基礎セミナー進捗状況 またまた姿勢

先週,水曜日から全老健全国大会(名古屋)での摂食嚥下の研修の講師をしてから,翌日長崎,日本精神医学会での栄養士研修で嚥下の講演をしてまいりました. 長崎での精神医学会でも全老健と同じ様なテーマでお話をし,同じ様な質問を頂戴しました.やはり,…

第1回TOUCH摂食嚥下基礎セミナーに大阪府の後援を頂戴しました.

先週の日曜日には丹波篠山で兵庫県歯科医師会主催の介護予防事業に関連するセミナーの講師をしておりました. 講演後,同級生の荒木先生と久しぶりにしばしの時間,杯を重ねました. 篠山の先生方の訪問摂食嚥下リハビリテ−ションへの熱い姿勢に感じ入ってお…

TOUCH基礎セミナー

臨床口腔生理学に基づいた口腔ケアと食事支援のための基礎理論を学んでいただくセミナ−ようやくTOUCHセミナーのチラシができました. 自分でMS-WORDで作成してみたのですが,何かやはりシックリしないデザインやレイアウトに,内輪で,あーでもな…

意識障害には抗痙攣剤,筋弛緩薬,抗欝剤は定番なのか?

先週は,つくば記念病院で紙屋先生の患者さんお二人を診させて頂きました.昨年も診察の後に講演をさせていただきました.今年も同様ですが,皆さんの熱意,さすが記念病院だと感じ入りました. その後,摂食嚥下リハビリテ−ション学会で「口腔ケア」の座長…

強酸性水とは,何だ!?

先週お越し頂いた意識障害のお嬢さんの話を通じて,独りよがりのケアの恐ろしさの一例を紹介します. このお嬢さんは約1年前に私どもにお越しになられた意識障害の患者さんです.初診の段階では廃用性変化のために嚥下動作自体が軽微でした.いつもの『大3点…

全国老人保健施設協会?C中堅職員研修会で熱いケアの人々と出会いました.

先週,全老健・中堅職員研修会でのパネルディスカッションにパネラ−として参加いたしました.「これからの老健に求められるもの」という全体テーマの下,私は「口腔ケア」を担当いたしました.他のテ-マは,「チームケア」「リハビリテ−ションマネジメント」…

捨てたものではないぞ,世の中は.

先週末は,在宅での口腔ケアと嚥下障害への対応をお話してきました. TOUCHへの依頼はどんどん頂くのですが,今の段階では個別に対応させていただくほどに,人材の「数」がありません.12月8日のTOUCHセミナーは「養成講座の基礎編」と位置づけています.基…

意識障害者の方々への支援

8月に入ってからの「ねぶた」から「意識障害学会」と5日間痺れるような体験をした後, やはり予測していたとおり,締め切り地獄と後先見ない日程の組み方で講演を入れていたため,猛烈な忙しさのまま,ブログの更新をすることなく今に至っております. 今週…

発達検査は絶対か?初診の診断は絶対か?

津軽じょっぱり隊に参加して,まだ受けた衝撃に悶々とする日々であります. さて,今日は久しぶりに発達検査について,感じたことと,「ねぶた」で感じたことを. 今日の初診の子供さん,West症候群のお子さんです.5歳ですが,発達検査では1〜1.5歳程度と…

ケア付きねぶた じょっぱり隊に参加してきました.

しばらく更新せずに,立ち寄っていただいた方々には申し訳ありませんでした. 先週1日より,筑波大学の紙屋克子先生を実行委員長とする「ケア付きねぶた じょっぱり隊」のボランティアとして,吉田春陽先生ご夫妻と青森に滞在し,その後仙台での意識障害学…

全老健の会議で,接遇と栄養ケアマネジメントによるリスク管理を勉強しました

7月は随分と出かけることが多くなり,ブログの更新もママならなくなっていました.せっかく覗いていただいた読者の方々には申し訳なく思っております.最近,mailでやり取りをさせていただきますと,ブログを見ていると仰っていただけることが多くなり,責任…

 TOUCHのご案内(続き)

7月に入り,週末はすべて講演のために出かけていることで,ブログの更新もままなりません. TOUCHについてのご案内を続けます. 終わりの方に前回の口腔ケアクイズの解説を行ないます. 私たちは約10年前に大阪府と「どこでも,だれでも,だれにでも」…

無限責任中間法人 TOUCHの目指すところ

さて,無限責任中間法人TOUCHについてのご説明をもう少しします. TOUCHは大きな目標を立てていますが,当面目指すのは施設評価と最適プログラムの提供です.介護保険三施設調査結果概要(日本労働組合総連合会)によりますと,特養,老健,介護療養型医療施…

黒田留美子先生のところで講演

先週末は宮崎県で黒田留美子先生の主催される「ペパーミントの会」で講演してまいりました.栄養士さんが主体の会ですが,やはり同じ職の方々の会での講演は,ご参加の方の専門分野での用語についての説明が不要(たとえば,texture,付着性,ずり速度)です…

TOUCHとは何?

昨日は名古屋の歯科衛生士会で講演をしておりました.最近は,臨床口腔生理学(あるいは応用口腔生理学applied oral physiologyとでも言いましょうか...)から口腔ケアや臨床での不思議な現象を解きほぐすような内容が増えてきております. 最先端歯科医…

嚥下障害@沖縄

先週,札幌での老年歯科医学会で,嚥下運動における基本的要件である口蓋帆咽頭閉鎖機能(鼻咽腔 閉鎖機能)に関するこれまでの筋電図学的研究結果に基づいて臨床口腔生理学の見地から,『評価の 統一』というシンポジウムで話をさせていただきました. これ…

韓国口蓋裂学会?

前回のブログで,私が端折った表現をしたために,先輩からご指摘を頂戴しました. 言いたかったことは,「日本人の「言語聴覚士」さんから,米国のSLPの学部で, 自分でpoistionを取って,授業を持って,研究もして,というような方が出るには, いずれは帰…

韓国口蓋裂学会

韓国口蓋裂学会(Korean Association of Cleft Lip and Palate)に招聘されて,基調講演と講義を行なってまいりました.日本を発つまでプログラムがわからなかったのですが,同時にいくつかの分野(speech,surgery,basic research,clinical research)に分…

韓国口蓋裂学会

口腔ケアの話からは飛びますが.... 今週末から韓国の延世大学で開催される韓国口蓋裂学会での基調講演の演者とシンポジストを依頼されています.二回目の延世大学の訪問ですが,約10年前に訪問した折には,歯学部病院のあまりの美しさと某大学歯学部病院…

【番外】ゼムリンの言語聴覚学の解剖生理

先週,ある先天障害に関する学会に出席してまいりました.これまで,多様な診断法や口蓋帆咽頭閉鎖機能(いわゆる鼻咽腔閉鎖機能)についての研究結果とそれにもとづく臨床応用についての発表を行ってきました.しかし,最近,20年前と同じような主題,演題…