(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

sata-☆さんからのご質問に答えて.

sata-☆さん,山口の講演にお運びいただき,有り難うございました.
一昨日の夜に頂いていたようですが,昨日当直のため,ご回答できずに失礼を致しました.


山口大学の講演をお聞きしました.とても面白かったし,分かりやすかったです.特に重力と下顎の関係,カニューレなどにもプラークの付着が多い,食事時の姿勢(私は足底には注意をしていなかった…これからは実践していきます)などなど…質問ですが仰臥位でも閉口し,口腔ケアが困難な方にはどんなアプローチがありますか?


対象者の病歴,現在の状態-意識レベル,認知機能,機能障害等がわからないので,一般論になりますが.

仰臥位で閉口している原因としては,

  1. まず当然のことですが,開けたくない.これは,ケアに対して良い体験をしていない場合です.講演でも申し上げましたように,臼歯からではなく前歯から始めていた,指で身体の中心から離れたところから『柔らかストレッチ』をせずに,歯ブラシでこじ開けていた,等の体験はケアする人を見ると開けません.この場合の対応は簡単ですね.
  2. 次が難しい.開けられない場合です.講演で申しあげましたように,長期に口腔を開けていなかった(例えば,PEGをしていたために経口摂取を長期に行っていなかった,等です)場合には,頬部の筋は拘縮しているために開かなくなります.その場合には,口角から指を口腔内に入れて頬粘膜を探ってみてください.腱状のツッパリがあれば,それが拘縮しているところです.温めたタオルで頬を温めてからゆっくりとマッサージをして,その後にストレッチです.それからゆっくりと最も柔らかい,HomeCareのUSやSSの歯ブラシで臼歯頬側から「北原流,快感ブラッシング」でしょうね.


余談です.


私は,永山さんのHome CareのUSをUltrasoft,SSをSupersoftと信じていたのですが,大阪の懇意にしてくださっているsuper 衛生士の方々から,USは「ウントソフト」,SSは「スゴクソフト」であると聞きました.どちらが正しいのでしょうか.「探偵ナイトスクープ」の話題でもなさそうですが.....

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