(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年最後の記事

残り数時間で2008年も去っていきます,と書いていたら大晦日が過ぎてしまいました.今年(昨年)は,随分と多くの方々と知り合うことができ,随分と勉強もさせていただきました.ゆっくりと過ぎ行く2008年を振り返りながら,反省して2009年につながないとい…

褥瘡・排便・口腔ケア

この3週間ほど週末はどこかへ出かけていて更新せずにおりました. 出かける度に『ブログ見てますよ』とcoming-outされるので,ますます更新するのに気軽にできなくなってまいりました. 前回にお約束のコメントの続きについては延期させていただき,別の話題…

コメントでの御質問に応えて:

大阪STさん:セミナーへのご参加ならびに早々のコメント+御質問を頂戴し,有難うございました. セミナー後,京都大学での食品科学工業会の主催するシンポジウムへの参加や出張のためにRESできすにいました.申し訳ありませんでした. nasal regurgitationに…

第三回TOUCHセミナー開催

11月22日,三連休の初日でしたが,130名あまりの方々にお集まりいただき,第三回のセミナーを開催できました. 昨年の第一回から運営上のknow-howを蓄積しながら開催しておりますが,まだまだで,反省するべきところ多々あります.年末にかけてアンケートの…

明日の第三回基礎セミナーでお会いしましょう

いよいよ明日22日に第三回セミナーが開催されます. 11月になってから大変忙しく仕事をさせていただいています. 1日には守口市歯科医師会でOSASへの取り組みの話の後に2日には紙屋克子先生の看護報酬プロジェクトで「急性期にきづいていたなら..」という…

胸式呼吸/腹式呼吸の抑制

昨日,『砂風呂』遊びをしていた中学生が亡くなりました.かれは鼻や口を塞がれたのではなく,窒息状態であったとのことです. さて,身近の臨床の現場にも,このようになる寸前のことがあります. 中学生は,たった一人で70cmの深さの壕に座っていたところ…

TOUCH基礎セミナー残席あります.どうぞご参加ください.

食品レオロジー特性と軟口蓋運動私は,嚥下過程での口腔期から移行期の移行段階での送り込みの良否が,いわゆる「咽頭期誤嚥」の起点の一つであると考え,嚥下時の軟口蓋運動の調節についての研究を行なっています. 咽頭期誤嚥の原因の一つが移行段階にある…

臨床の落とし穴-棒つきの飴玉で咀嚼訓練は可能か?

第三回のセミナーの御案内の発送が随分と遅れてしまいました.手作業と家内工業では思い通りの日程で発送できません.御期待いただいていた方々にはご迷惑をおかけいたしました.今回は,養護老人ホームを中心にしてお送りしておりますが,いつも同様に他の…

第三回セミナーの申し込み書できました

第三回セミナーの申し込み書できましたここ数日で一気に肌寒くなってまいりました.時の過ぎる速さに驚いております. 先週は,週初めに熊本の栄養士会で講演し,週末には東京医科歯科大学歯科衛生士学校の同窓会で講演をさせていただきました.さすが,江戸…

TOUCH第三回セミナー申込書準備中

日本摂食嚥下リハビリテ−ション学会が先週末に開催されました.私は,ランチョンセミナーで,どんなトロミでも安全なのか?について口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能と食物物性との関係についての筋電図学的研究を基礎に講演いたしました. この仕事は…

連載を開始しました.トロミは絶対に安全か?

8月末から連載記事を二つ持ちました.一つは全国老人保健施設協会の雑誌「老健」に4回に渡っての「嚥下と口腔ケア」についての連載です.脳血管障害の人たちの障害への対応だけではうまく行かない「老健施設」利用者の方々への,「施設現場」での対応という…

第三回 TOUCH基礎セミナー

第三回のセミナーを開催いたします.これまで2回のセミナーでのアンケートにあった御要望は, ほぼすべて「部屋が狭い」「スクリーンが小さい」でした.そこで,今回は大きなホールでスクリーンは巨大なものを用意しました. 詳細は後日upいたしますが,日…

結果を原因と誤まるととんでもないことが起こる

お盆休み最後の日曜日でした.今朝は涼しく,日中も空は先週とは異なって入道雲は見られず,秋のような風が流れていました.気象情報では9月中旬頃の気温であったとのことです. しばらくすると秋の学会シーズンとなり,その内に忘年会の話が出てきます.実…

EBMは絶対的正解か-その2-

前回書きましたEBMについての誤解があるといけませんので追加のコメントをします.EBMが全く意味がないのではなくて,新たに「経験則的に確証のあることを用いて挑戦をすること」を避けるためにEBMという言葉を出したり,またEBMとするもの自体を疑わなけれ…

EBM(Evidence Based Medicine:根拠にもとづく医療)は本当に科学的なのか?

この十年間ほど,医療界にはEBMという言葉を出さないと「非科学的」であるという流れになっています.本邦では,根拠(論文になった報告)に基づいた医療でなければ科学的ではないとする考えかたです.なんとなく正しいような気がしますが...... これ…

第二回TOUCH摂食咀嚼嚥下基礎セミナーと埼玉摂食嚥下研究会での講演

第二回無限責任中間法人TOUCH主催の摂食咀嚼嚥下基礎セミナーを7月12日に開催しました.今回も多くの参加者で予定の人数100名を約10数名越えて一杯になりました.会場が狭かったことで多くの参加者の皆さんに御迷惑をおかけしました.アンケートで貴重な…

抗痙攣剤・筋弛緩薬

この二週間ほどは週末に鹿児島の栄養士会「ピクルスの会」での講演とクインテッセンスやJOHNSの原稿の締め切りに追われて更新ができずにいました. 先週の金曜日頃までは梅雨と言いながら晴れの天気が続き,空梅雨かと思っていたのですが,昨日からは本格的…

第二回TOUCH基礎セミナーの申し込みは6月13日で締め切りました.

福岡で開催されていた日本顎顔面補綴学会に出席していました. 宿泊していたホテルは,「ホテルニュータガワ」という少々古臭い名称のホテルでしたが,名前の印象とは異なり快適な調度にホスピタリティ,なによりも素晴らしい庭園に満足いたしました.庭は,…

残席5席になりました.

梅雨に入ったとのことでした,ここ数日は降っても僅かのもので,このまま明けると渇水が心配ですね.節句のために揚げていた「鯉幟」も昨日下ろしました.毎年,「ついこの間,なおしたのに」と思うほど,1年が短く感じられます.(庭の鯉幟の画像の向きがど…

残席 13席となりました.

今回のセミナーの案内では私どもの不手際がございました. 前回ご参加下さった方々への御案内に偏りが生じてしまいました. すなわち,mailアドレスを頂戴した方の約半数の方にはmailで送付できましたが,残りの方々では送信エラー(大抵はアドレスの誤り)…

障害への無知が差別を産む.

昨日はピカ天(聞くところによれば,「ピース缶の青色」とのことらしいですが,真意は知りません)でしたが,今日はすっかり梅雨に入ってしまいました. 昨日の朝,当直明けに帰宅して庭のベンチで面白いものを見ました.右上の写真ですが,なんだと思われま…

知的発達障害があって言葉の訓練の適応で無かったら,嚥下訓練もしなくてよいのか?

TOUCH基礎セミナーの残席数は60です.先週の再診患者さんは,発達障害のある子供さん(田中健一君 6歳 仮名)でした.健一君は半年ぶりの再診でした.健一君には,生後直後からNGチューブが入っています.3年前に経口摂取が可能かどうかの診断を求められて…

抗痙攣剤

しばらく第二回のセミナーの連絡や中間法人の社団法人への移行(今年義務付けられています)についての勉強で,更新をしておりませんでした.さて,このブログでも何度か抗痙攣剤について書きましたが,またまた書きます.広島から来られているN君は,鹿児島…

寝かせきり顔貌

Sasatak先生,ブログへのお立ち寄り,有り難うございます. 「寝かせきり顔貌」について御質問がありました. 「寝かせきり顔貌」というのは,私の造語です.急性期病院から在宅療養になられた意識障害の患者さんで非経口摂取の方に見られる共通の特徴のよう…

日本口腔科学会と全老健委員会

先週末はなかなか有意義であって,大変忙しい日々でした.木曜日から日本口腔科学会での「音声・嚥下」のセクションの座長を務めさせていただきました. 発表者の方々は,昔から懇意の方々で昭和大学の一派(こんな言い方ですみません)が多く,speechと嚥下…

春到来

頑張り過ぎないリハビリテ−ション.

先週から今週にかけては桜の花見の宴会がちらほらと近所の公園でも見られました. 私は「条件付雨男」として有名で,「私が仕事をすると晴れる」という条件です. 先週日曜日は天気予報では「雨」であったのですが,私が病院で当直をしておりましたので,し…

日経新聞の記事(以前のつづき)

3月16日に日経新聞に取材記事が載ったとのことを書きましたが, その後に記事を見てお尋ねくださる方がおられました. また記事の内容自体についてのお問い合わせも多く頂戴しました. 少し,丁寧に記事の骨子を何回かに分けて書きます. 平成16年の厚生労働…

内視鏡検査

VE検査は意識覚醒時に用いるものであり,遷延性意識障害の方々にも可能か? 今週,何人かの遷延性意識障害の患者さんから同じコメントを聞いて,まだまだだなぁ,と哀しくなりました. お二人とも急性期病院にて救命は上手く行きました.しかしながら,その…

日経新聞3月16日に記事が載りました.

日経新聞から「肺炎」についての取材を先月に受け,誤嚥性肺炎についての見解と防止法についてお話したのが,去る日経新聞16日版に記載されました. 話の骨子は,いつも講演でお話している「嚥下リハビリテ−ション3つの肝」のうちの,1番目の「呼吸路の確保…