(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

明日の第三回基礎セミナーでお会いしましょう

DocTak2008-11-21

いよいよ明日22日に第三回セミナーが開催されます.


11月になってから大変忙しく仕事をさせていただいています.


1日には守口市歯科医師会でOSASへの取り組みの話の後に2日には紙屋克子先生の看護報酬プロジェクトで「急性期にきづいていたなら..」という講演をさせていただきました.翌週8日には横浜で栄養士さんたちに講演をさせていただき,9日には東京医科歯科大学同窓会「さつき会」で,私の研究テーマである口蓋帆咽頭閉鎖機能のspeechと嚥下への関わりについてお話しました.翌週は沖縄で開催された日本口腔ケア学会でのシンポジウムに出席し,嚥下と口腔ケアに関するお話をしました.


嚥下障害については多くの成書が出ています.それらの多くでは,あたかも嚥下過程がすべて明らかになっているかのような表現をしていますが,実は口腔期から咽頭期にかけての表現については,ほとんどが誤魔化しています.


その理由は,ほぼすべての成書の参考とする資料が,「嚥下造影ビデオ」を基本としているため,軟口蓋の挙上の後に舌が個人固有のタイミングで軟口蓋に再度接触するまでの間については下顎骨が邪魔をして判らないからです.そのため,大きな筋紡錘を持つ,口蓋帆張筋と口蓋舌筋の作用についてはコメントされている成書は,小生が翻訳したゼムリン「言語聴覚学の解剖生理(医歯薬出版)」にしか見当たりません.


しかしながら,学会にはVFでのガイドラインには,あたかも嚥下時の口蓋帆咽頭閉鎖機能についてすべて解明されているように出ています.
気をつけてください.まだ,ほぼ何もわかっていません.とくに食物のレオロジー特性に口蓋帆咽頭閉鎖機能は影響されることについては.....


22日のセミナーでは,そのあたりのこともお話します.




写真は,沖縄首里城の内部での写真です.以前より思っていたのですが,両親の故郷,石川県の九谷焼や建物に沖縄の影響を感じていました.シーサーに似た獅子の置物もそうですが,首里城の内部を見て,ベンガラを塗った柱や床,柱の装飾の色使いが,九谷と同じに見えます.有田焼との関連が論じられていますが,ルーツはもっと南ではないのでしょうか?
素人の根拠の無い疑問です.どなたか,お教えくだされば幸いです.