8月末から連載記事を二つ持ちました.
一つは全国老人保健施設協会の雑誌「老健」に4回に渡っての「嚥下と口腔ケア」についての連載です.脳血管障害の人たちの障害への対応だけではうまく行かない「老健施設」利用者の方々への,「施設現場」での対応という観点から書いております.
もう一つは,歯科の総合雑誌「Quintessence」への12回のコラムです.現場の生理学からの「口腔ケアと嚥下障害」についてのお話を書いております.
そんなこんなで更新が遅くなりました.
さて,今週末には「日本摂食嚥下リハビリテ−ション学会」が開催されます.私も座長とランチョンセミナーの講師を務めさせていただきます.ランチョンセミナーでは,少し乱暴な形でHPにも出ているVF検査のガイドラインに物申すような,口蓋帆咽頭閉鎖機能と食物物性(粘性)との関係についてお話します.
何でも「トロミ」をつければ安全ですか?本当に「トロミ」は万全なのでしょうか?お茶ではトロミがつくけれど,食事ではどうでしょうか?ある製品ではOKだけれど,他社製品では駄目だった.そんな経験のある方々は沢山おられますね.
もしも,口が微妙な粘性の違いを感知して嚥下器官を調整していたら,と考えるとあまりに学会がすすめる「VF検査では場合によってはトロミをつける」というのは暴論ですね.
さて,11月22日TOUCH第3回セミナーの御案内です.
今回も基本的な流れは同じです(基本ですので,軸は変わりません).企画をfellowの方々から提案していただきました.一つは「厳しく解剖と生理の基本」も含める.もう一つは「病態に応じた対応法」でした.
時間の関係もあるのですが,今回は大きな会場(400人収容)で,スクリーンも大きく,借り上げ時間もたっぷりとりました.
少々,頑張ってみたいと思います.
クイズです.右上の写真に写っているものは何でしょうか?上にミントの葉っぱが載っています.答えは次回です.
では,学会でお会いしましょう.