(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

褥瘡・排便・口腔ケア

DocTak2008-12-15



この3週間ほど週末はどこかへ出かけていて更新せずにおりました.
出かける度に『ブログ見てますよ』とcoming-outされるので,ますます更新するのに気軽にできなくなってまいりました.


前回にお約束のコメントの続きについては延期させていただき,別の話題です.


先週末に全国老人保健施設協会看護職員研修会がありました.私は「摂食・嚥下・口腔ケア」を担当させていただきました.他の講師の方は,褥瘡について近大姫路のF先生,排尿・排便については株式会社コンチネンスジャパンのN先生,経管栄養についてはK先生でした.


私は口腔ケアでも経口摂取の支援においても,舌根沈下や下顎後退位による呼吸路の問題等から可及的にuprightの姿勢を勧めていますが,この姿勢で慎重に考慮することが一つあります.それは褥瘡のリスクです.F先生の講義は実に面白いもので,恥ずかしながら褥瘡についての定量評価にはDESIGNという概念が使われることを知りませんでした.


そのことを思いながらの昨日(正確には一昨日)でした.私の患者さんで昨年にクラブ活動中に低酸素脳症に陥り,その後遷延性意識障害となった少女がいます.何とか,1年がかりで非経口摂取であったのを離乳中期程度までの経口摂取に回復できたのですが,身体機能をさらに賦活させようと考えていました.

そんな折,旧知の筑波大学名誉教授の紙屋克子先生が京都から大阪に移動される時を狙いすましたように,診ていただく機会ができました.

病院の外来で3時間あまり,紙屋式のケアを目の当たりで勉強いたしました.seating,腹臥位,舟こぎ,あぐら・・・・・どれをとっても興味深い内容でした.褥瘡の対策も大変興味深いものでした.

まだまだ,勉強です.

The Quintessnceのコラムも第三回になりました.今回は,ケアするときの姿勢の重要性を記しました.全国老人保健施設協会の機関誌『老健の連載も第三回となりました.こちらには,簡易評価表と嚥下障害を見る上での参考になる様々なTableを記載しました.