TOUCHセミナーの準備や連絡のために,更新がままならない状態でした.
さて,11月24日,先週の土曜日に北野病院にて開催されました「第10回地域包括呼吸ケアを考える会」で実習付き講演をしました.今回は,北野病院の呼吸器内科部長の福井先生からの御声がかりで,「在宅での経口摂食を支援するための口腔ケア」と題してお話させていただきました.
私は咀嚼・嚥下障害の基本となる軸は,
- 「呼吸路の安全性の確保」
- 「口腔咽頭機能の賦活」
- 「食物の支援」
以上の三本であると考えています.このうちの,とくに今回は,「呼吸路の安全性確保」を「在宅・施設」でそうするかという視点で,頭位と姿勢のコントロールについてお話しました.
私の前にお話されたのは,森之宮医療大学の理学療法学科学科長,金尾顕郎教授でした.残念ながら,終わりの質問の時間しか聞けませんでした.でも,そこで呼吸リハのキーが「優しく,柔らかく」というような表現で示されておられました.
要介護高齢者や長期の非経口摂取状態にある方々への,口腔ケアも基本は「遠くから,ゆっくりと,優しく」です.なんだか,やはり基本は同じです.
先週もある熱心な患者さんの御家族と口腔ケアの順序についてお話している際に,全く反対順序でされていたことをお伺いしましたので,この概念で御指導させていただきました.
次回は,その一般的な共通する方法について述べます.