(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

発達検査は絶対か?初診の診断は絶対か?

DocTak2007-08-13


津軽じょっぱり隊に参加して,まだ受けた衝撃に悶々とする日々であります.
さて,今日は久しぶりに発達検査について,感じたことと,「ねぶた」で感じたことを.


今日の初診の子供さん,West症候群のお子さんです.5歳ですが,発達検査では1〜1.5歳程度とのことでした.しかしながら,私が指示することに対しての反応は正確でした.ふと,かつてどこかで読んだことを思いだしました.


発達検査は,「将来,上級軍人(士官)として有能な人材を発掘するために開発された」ということです.発達検査は,必ず子供に指示を出して,子供はそれに従うことで評価されます.すなわち,評価する人に気に入られるような答えを用意できる子供が優秀と出ます.少々わが道を行く子供,検査よりも検査道具に興味を持つ子供,検査環境が恐いと思う子供では,評価が低く出ます.このような子供たちは,「立派に命令に従える兵隊さん」にはなれませんので,構いません.


でも,現代のように,低く出たことでその子供さんの全能力,全人格が格付けされるのは,場合によってはケアやリハビリテ−ションを受けることの機会を奪っているかもしれません.


意識障害の患者さんでも,当初の診断が生涯有効のようにされて,リハビリテ−ションの機会が奪われているかもしれません.


人の機能には可塑性がある.それは障害の有無に関わらない,と思います.


ねぶたを見ているお婆ちゃん.興奮してきて,ふと気付くと車椅子から立っている.
何処の誰が立ち上がれないといったのでしょうか.

アラアラ,その内手拍子しだしました.



TOUCHセミナ-

12月8日,マイド−ム大阪で開催です.

年末のお忙しいときですが,口腔生理学に基づいた嚥下リハ,口腔ケアの話をします.

お問い合わせは,touch_care@leto.eonet.ne.jp