先週末,吉田春陽先生ともども第19回日本意識障害学会(下関)に出席しました.私たちが診察する意識障害の方々の多くは,以前([http://d.hatena.ne.jp/DocTak/201003:title=本年3月30日])写真で示したように,長期の仰臥位から生じる開口による側方歯群の狭窄のために見かけ上の高い口蓋になって,舌が口蓋に接触できずに食塊が咽頭方向に送りこめません.
この場合にも,今年度保険に導入された「摂食嚥下訓練のための舌接触補助床(装置)」(PAP: Palatal Augmentation Plate/
PRP: Palatal Reshaping Plate)が有効です.
かの学会では歯科医の参加がほとんどなく,寂しい思いをしておりましたが,今年は朝日大学から一人の先生がご発表されていました.草の根運動みたいなものですが,是非とも多くの歯科医療者に参加してもらいたいものです.
学会では,尊敬する紙屋克子先生,Team紙屋の皆さん,府立大学大西先生,いつも強力な支援と協力を賜っている島田さん,皆さんと有意義な時間を過ごせました.
しかし,強烈に暑かったです.