先週,遅い墓参のために石川県に帰郷していました.その間に子供と福井県勝山の恐竜博物館へ遊びに行きました.多くの肉食恐竜や草食恐竜の実物大の骨格模型があり,その迫力に感動していました.
ついつい歯医者の癖で,歯と顎骨に目がいってしまいます.ここで面白いことに気付きました.
肉食恐竜の上下の顎骨の関係は「ワニ」のようであり,顎関節らしきものが見当たりませんでしたが,草食恐竜では,なんと人間(個人的に肉が好きでも,本質的には私たちは草食動物です)の下顎骨と同様に,下顎枝の頂上に顎関節頭がついていました.むむ,とんでもない昔から,今の人間と同様に顎関節を亜脱臼させながら食物を採っていたのだと感心していました.
顎の関節が亜脱臼するため仰臥位で寝ると下顎が後退します.大きな草食恐竜の大きな顎骨を見ると,恐竜が仰臥位で寝ると顎関節窩が,その顎骨の重さで崩壊するのではないかと思われます.仰臥位で寝るのは人間だけであるのは,人間が小さな下顎骨しか持たないためではないかというように感じました.
右の写真は,上が草食恐竜リノティタンモンゴリエンシスで,下がかの有名なティラノサウルスレックスT-REXです.
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