先週，9月9日，日本歯科医学会平成24年度学術講演会の担当講演を終えました．石川県に引き続き山形県の歯科医師会の先生方にはお世話になりました．有り難うございました．
今年度のメインテーマは「国民が求める歯科医療」-これからの訪問歯科医療-でした．私は基調講演を担当し，与えられた「訪問歯科診療の展開と課題」についてお話しいたしました．戦後すぐの社会モデルは「人生50年」であり，その当時は「一生の終わり近くに，何か1つの病気を持ち，治るか死ぬか」の生涯であり，医療も50年で終わる人生での「疾患治療」が目標でした．しかしながら，人生50年の社会モデルでは，2030年に高齢者人口が，国民の23％，約20万人（5人に1人）となる，「人生90年」の超大衆高齢社会には，ほとんど対応できません．
残念ながら，現在の歯科医療の基本モデルは，この「人生が50年で終わる」頃の医療モデルからほとんど変化していません．この点に今後の歯科医療の課題と展開があると思っております．そのようなお話をしてまいりました．
話は変わりますが（少々，古いです），8月23日（木）に産経新聞に「口の不思議『驚きのずるくて賢い』力」と題する依頼原稿が載りました．少々，言葉足らずの表現があるのですが，御質問は「TOUCH(http://www.touch-sss.net/)」の問い合わせフォームをお使いくださると有難いです．
TOUCH第13回セミナーは若干数余裕があります．
