(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

舌は大きいから....

今日,大学の診療室にお越しいただいたK君のお母さんが,私のブログを見たと言って下さいました.お役に立てているでしょうか?今日,ご指導させていただいたことは,次回に図入りで解説させていただきます.


さて,10月14日の問題です.ずっと寝かせているとどうなるのか?ヒントは「舌は大きい」でした.
皆さんいかがでしたでしょうか,写真を90度傾けられましたでしょうか.


仰臥すると,大きくて重い舌は咽頭に落ち込みます.いわゆる,舌根沈下ですね.以前書きましたように下顎骨も落ち込みます.すると,咽頭と舌の間の呼吸路が狭くなります.肺活量(実際は1回換気量ですが)が,寝ていても起きていても一定ならば,一定時間当たりに咽頭を通過する空気量は一定であるため,気流路が狭くなると単位時間当たりの通過気流速度は上昇します.速く流れる流体の側には陰圧が発生する(ベルヌーイ現象)ので,舌は咽頭にますます吸い寄せられて,ついには気道は閉塞します.睡眠時にこれが起こると,最近はやり(?)の「閉塞性睡眠時無呼吸症」になります.
でも,ここまでならなくても,寝かせた状態に近ければ,舌は沈下して気道は狭くなりますので,気道内に死腔(空気が溜まって動かないところ,この場合は,舌と咽頭の狭くなった部位の下)が生じ,吐いた呼気(炭酸ガスが多い)がたまり,吸気時には死腔に溜まった空気を再呼吸します.この繰り返しをしていると,十分な酸素が摂取できないため,傾眠状態となります.そのため,一日リズムが壊れたり,意識が朦朧となって訓練ができなくなったりします.


やはり,姿勢は大切です.


佐々木先生の「寝たきりは日本だけでアメリカに無い」理由です.それは,アメリカの病院では,朝になると猛烈にパワフルな看護師さんたちが,一気にベッドを起こすために,それが怖くて翌朝から自分でベッドの上に起座する,ということです.本当かなぁ????



先日,ある後輩から,ブログは少しでも良いから毎日更新するほうが良いですよ,とのアドバイスをもらいました.今日も同じアドバイスを院生さんから頂きました.私の友人ですばらしいステンドグラスの作家がいます.彼女の自分に厳しい姿勢にはいつも頭が下がります.その彼女のHPは毎日更新されているのですが,彼女が言うには,「このHPは動いているよ」というメッセージだそうです.まさに,Like a rolling stoneですね.
私も,これまでまとめ書きをしてきましたが,少し「動いている」ことを示すためにも,間隔を詰めて,かつもう少し軽く書いていきます.よろしく.


あ,そうそう.彼女のHPのアドレスです.http://glassayasue.blog.shinobi.jp/


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