(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

私事ですが,やっと復帰しました.何から?

私,3月に『YouTubeにTOUCH基礎セミナーAのパートを2週間に1度アップする』などと声高に言っておりましたのに,
4月16日のアップ後,『どないなってんねん?』の状態でした.
お待ちくださっていた方々には申し訳ありません.

今日は,少々言い訳をするためにブログしています.


実は,4月26日に『腹部大動脈瘤』の人工血管置換術を国立循環器病センター附属病院にて受けておりました.3年前に人間ドックで見つかっていたのですが,当時は左右径で32mm程度と,正常サイズとほとんど変わらない大きさだったので,『3カ月に一度の経過観察しましょう』という昔からお世話になっているご近所の主治医先生のお言葉でした.
その後留まるところを知らず,毎年1〜1.5mm成長(?)し,昨年の9月には36mm程度まで大きくなっていました.
確実な成長のために,『カルテだけ作っておきましょう』とのお薦めで昨年9月に国循に出かけました.当初,『ステントで軽い軽い』と思っていたのですが,国循の先生によると『ステントの予後や(私の)年齢を考慮すると,開腹!』との即断即決でした.左は術前の造影CTです.白丸で囲ったところは,何ともグロテスクな所見ですね.


7時間の手術,実際に開けてみると,当初予測部位よりも下部の血管も石灰化が著しく,置換術の範囲が大きくなりましたが,見事な最少切開で,『この切開創の大きさで,ホンマに人工血管入ってんのん?』と思うほどのものでした.執刀医の先生方には深く感謝いたします.
右図は術後の造影CTです.なんともすっきりした所見です.再度,感謝です.

オペ後,健康だからとの理由でHCUに収容され,何と翌日には一般病棟へ転床しましたが,口腔はカラカラ,粘液塊が硬口蓋から軟口蓋,上下歯肉にベッタリ付着し,上下臼歯を咬合させると接着剤を噛んでいるような感覚でした.半分朦朧としながら,HCUから出るときに,看護師さんにお願いして,セルフ口腔ケアをいたしました.介護療養病床で,仰臥位で寝かされたまま,開口が強制されている方々の口腔を思い出しました.

一般病棟に転床した日の直後から,心優しい看護師さんたちの『歩きましょうね』の言葉に激励されてリハビリテ-ションしました.

今回の入院で仰臥位の恐ろしさを痛感しました.わずかな時間にも関わらず,下肢筋の筋力が低下し,歩くのが大変,さらに腹部創をかばうために背部の筋群の筋力が低下し,円背状態になりそうでした.

あんなこんなで,YouTube遅れましたが,今週末にはUPしたいと思っております.

どうぞ読者になってくださっている皆様も,是非とも検診はお受けになって下さい.国循病院の私のおりました病棟のナースステーションの前の壁には『動脈瘤の発見は偶然です』とありました.そのとおりだと実感しております.