(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

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電動歯ブラシの効果

私が大学院時代から15年ほど前まで勉強させていただいた出張先におられた看護師さんのEmi-WonderFountainさんからの質問を受けました.


質問:電動はブラシを頬筋等のリハビリ(唾液腺などのマッサージ)に使用すると効果があると聞きますが、これは誰が発案したのですか?文献などがあるのですか?

それへの私の返答です.もしもお近づきにさせていただいているDHさんから,「間違ってるよ」ということであればお教えください.


返答:
電動歯ブラシの件,発明者はいるのでしょうが,多分いまや一般的ですね.
おそらくDHさんたちの勉強会から始まったのではないかとと思います.

効果の程ですが,どんな症状や障害に,どれほどの時間と回数で,どの部位に行なったら,
どんな効果があったのかは検証されていないように思います.
ただ,現場の人たちは知っているでしょうし,私も訪問へ行けばされておられて効果があった人を経
験しています.

考えられることは,長期に口腔を開けることがなかった方(たとえば,PEG,NGチュ−ブで経口摂取
させていなかった,低劣な施設で口腔清掃もガ−ゼで拭うだけ,等々)では,口腔周囲筋が拘縮して
いる可能性があります.このような方に,一気にストレッチを行なうと疼痛が生じることや口腔が過
敏状態になっており,通常の歯ブラシでは刺激が強く,拒否されることもあります.
そうです.肩こりのときのマッサ-ジ器を思い起こしてください.あの原理ではないかと思います.
したがって,電動でなくても,素晴らしく細かな振動でほっぺたや歯肉をマッサ-ジできるなら,
(DHさんの中には快感ブラッシングができる人がいます!!!)同じ効果があるかもしれません.


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