(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

第27回日本障害者歯科学会,第49回韓国顎顔面形成外科学会の報告,第1回(通算7回)TOUCH摂食嚥下アドバンストセミナー

DocTak2010-11-14


夏が長かったために11月の半ばなのに,あと1カ月あまりで今年が終わるような気がしません.読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

10月25日に北阪神圏域摂食嚥下研究会でお話をさせていただき,翌26日には東京での第27回日本障害者歯科学会河合利彦君の発表にお付き合いいたしました.


彼の発表の概略は以下の様なものです.


口腔ケアは一般的には「癒し」と考えられていますが,要介護高齢者に対して行う際,意識レベルと原始反射の状態よっては,たとえ口腔ケアの経験豊富な歯科専門職が行っても,血圧変動が大きくなることを示しました.このことは,口腔ケアも治療と同様に循環動態のモニターが必要であることを示しています.当然と言えば当然ですね.


11月3日から第49回韓国顎顔面形成外科学会に呼ばれて教育講演を行いました.食物物性と口蓋帆挙筋活動との関係についての講演を行いました.ほとんどの一般演題の発表が再生医療,外科手術にかかわることでしたが,韓国においても嚥下障害に関する研究会が立ち上がったこともあり,興味をもってきいていただきました.


インチョン空港に迎えに来てくれていたStrykerのビジネスマンが,空港から約4.5時間,真っ暗な高速道路(正式top speed limitが110km/hでした)をひたすら南下し(平均135km/hの運転,まわりはもっと速い),ようやくDaemyung Resort Byeonsan(辺山)会場に到着しました.リゾートホテルですが季節外れのために何もイベントはなく,ひたすら溜まっていた原稿書きに勤しんでおりました.



帰路はホテルから全州(Jeonjung)に向かい,そこからの午前7時発Incheon行きのリムジンに載らないと帰国できないという綱渡り計画のために,5:30にホテルを出ましたがとんでもない濃霧のために,さすがの『軍隊上がりの素晴らしく運転の上手い口腔外科医』(全北大学の辛先生曰く)もspeedが出せず,空港にはまさに『タッチ』でチェックインいたしました.駆け足の旅でした.


今秋末はTOUCHアドバンストセミナーです.皆さまとお会いできることを楽しみにしております.