(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

秋田で『チーム秋田』の方々とご一緒しました.

ようやく春模様です.


先週土曜日,大阪府歯科保険医協会で「解剖・生理学にもとづく舌接触嚥下補助床(PAP)療法」を昨年11月の「3つのキーワードで考える摂食嚥下障害への対応」に続いて講義しました.

嚥下補助床に保険点数がついたこともあるのでしょうが,PAP以外にも嚥下を補助する装置がありますので,それらについてはどのような扱いになっていくのでしょうか.気になるところではあります.


今月から大阪歯科保険医新聞で4回連載で「3つのキーワードで考える摂食嚥下障害への対応」を始めました.ご購読の方々には,またご意見を賜れますと幸甚です.


4月3日から4日にかけて秋田県遷延性意識障害の佐藤青年宅に,旧知の大阪K病院呼吸器内科医のF先生とともにお伺いしました.青年は,紙屋克子先生のご指導を受けた『チーム秋田』の方々が,紙屋式の手厚いケアを受けておられ,コミュニケーションも目でY/Nが可能になっています.


昨年12月にはF先生が,カニューレ抜去のための診察に行かれ,気切口の上部に肉芽があったため,F先生のご友人の脳外科医M先生が切除手術をされました.小生は摂食嚥下機能の評価と音声表出の可能性の評価にまいりました.


既に経口摂取されておられ,誤嚥4徴候(拙著「摂食嚥下障害のキュアとケア」参照)は見られませんでした.


素晴らしい料理を毎食作られておられました.

あまりの美しさに見とれてしまい,思わず写真を撮り損ねるところでした.すばらしく快適な2日間を過ごさせていただきました.紙屋先生にもお会いでき,またまた勉強になりました.


素晴らしい佐藤家のご家族の皆さん,藤巻さん,伊藤さんはじめチーム秋田の皆さん,チーム紙屋の原川先生,日高先生,皆さん本当にお世話になりました.


さて,前回の続きです.

急性期と回復期にどうするのか.咬合していないことで生じた歯列の問題が舌運動に影響するのだから,咬合している時と同じ様な状態を維持できれば良いと考えられます.

そこで,提案です.

歯科では簡便に作ることができる咬合床があります.上顎の印象を採取して作成するとひどくならないと考えられます.このような床を早期に装着することで二次的な障害が防止できるのではないかと思っております.