(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

朝日新聞主催の健康・医療フォーラムで旨味


2月12日 朝日新聞主催の健康・医療フォーラムの分科会でで『「食べるを守る」~味わう楽しみを続けるには』とのタイトルで,京都大学大学院農学研究科教授 伏木 亨先生,管理栄養士さんで「やさしくわかる栄養の本」他,沢山わかりやすい栄養の本を出されておられる宗像伸子先生とご一緒いたしました.


伏木先生のお話の中で,「油,ショ糖」の旨味はラットも判るということを教えていただきました.常々,臨床の現場で,意識障害の方々に取り組む時に経験的に「油と甘いもの」が上手くいくことを感じていました.物性的にも油が凝集性を高くすることや滑りが良いことからも上手くいくのだということを思っていましたが,やはり「身体が美味しい」と感じることが重要なのでしょう.


(このフォーラムの内容は,2月28日の朝日新聞の全国版に掲載されます.)


先週のある意識障害の患者さんは工事中に低酸素脳症になられた方は,嚥下機能自体は問題ないのですが食思が弱いために刺激の強い食物で試みましょうと申しておりました.

御令室の試行の結果,苦みや酸味ではだめで,甘いものでは反応があったとのことでした.やはり,苦みや酸味と言うのは,侵害刺激であり,学習によって問題ないと高次脳機能が判断することで食することができるものなのでしょう.本質的な「味」と「物性」の両方の研究が必要であることを感じました.


藤巻さん,写真が変わったことをよく見抜かれましたね.これは上記したフォーラムのリーフレット用に朝日新聞の方が撮影してくださったものです.一昨年からのダイエットで15kg減量しましたので写真を変えてみました.


南崎先生,お気遣い,有り難うございます.先日の食道がんとRDテストの関係についての回答,不十分な回答になりましたがいかがでしたでしょうか.