(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

明治・東大・阪大・TOUCHの共同研究

日経産業新聞センサー記事


先月12日の更新後は出かけることが多く,更新できていませんでした.この間に講演でお会いした方々にはアクセス下さったのではないでしょうか.

愛知県病院歯科医会でお世話になりました国立病院機構名古屋医療センター宇佐美先生,有り難うございました.
小松市民病院でお世話になりました歯科口腔外科部長田中眞也先生,有り難うございました.

今週は,明治中央研究所で(株)明治東京大学との共同研究に,河合利彦君ともども出かけていました.


この共同研究では,食品摂取時の舌運動を測定するセンサの開発と多様な性質を有する食物摂取時の舌によつ処理行動の解析を行っています.このセンサは,厚さ0.8mmで7×6(mm)の薄膜でありながら,3次元方向の接触圧ベクトルを測ることができ,加えて温度も測定できます.

このセンサを用いると,接触した「物(舌だけではありません)」の口腔内でのせん断力(いわば「ずれ方」「すりつぶし方」)を測ることができますので,食物処理時の舌運動と食物物性の時間的変化を三次元的に見ることができます.


これまでにも口蓋センサを使った研究が行われていましたが,いずれもセンサが大きいこと,上下方向の圧迫圧しか測れないことから考えると,このセンサの応用分野は大変広いと考えられます.


このセンサについては,すでに東京大学情報理工学系研究科の竹井裕介先生がフランスで発表し,今年の日本摂食嚥下リハビリテ-ション学会でも明治・東大・阪大・TOUCHとして河合利彦君が発表します.


提示しましたのは,2012年2月17日(少々古くて申し訳ありません)の本センサに関しての日経産業新聞の記事です.