(現在は使っていません)口腔機能の歯医者-DocTak舘村 卓のささやき

様々な原因による食べる,話す機能の障害に対応するための情報を提供します

Team for Oral Unlimited Care and Health 限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団 http://www.touch-sss.net/ http://touch-clinic.jp/

 TOUCHのご案内(続き)

DocTak2007-07-17


7月に入り,週末はすべて講演のために出かけていることで,ブログの更新もままなりません.
TOUCHについてのご案内を続けます.
終わりの方に前回の口腔ケアクイズの解説を行ないます.


私たちは約10年前に大阪府と「どこでも,だれでも,だれにでも」使えることを目標とした「摂食嚥下障害マニュアル」を作成しました.大阪府のHPからダウンロードhttp://www.pref.osaka.jp/chiiki/kenkou/ha/できます.


いまでも,このマニュアルの中にあるアセスメント票は色褪せていないと自負しております.当初,私たちは,このアセスメント票を使っていただいた上で,然るべきところにおいて評価を行い,その結果をご報告しようとするものでした.


ところが,問題がありました.それは,「どこでも,だれでも,だれにでも」ということなのですが,やはり評価する人の経験によって,そして対象者の様態によって,得られる結果が相違することです.このことは,このアセスメントからは,その人の様態に応じたtailor madeのプログラムを作れないということです.


すなわち,

  • 評価者の水準を高く整え,評価者の質のバラつきを徹底して抑えること,
  • 評価結果を正しく分析し,そこから適切なプログラムを組める人を養成すること,
  • そのプログラムを現場で正しく実行できる人がいて,
  • そのケアを受けた方々のQOLが確実に向上していることを評価できる第三者も養成するということです.


TOUCHは,このような要件に見合う各種の人々を養成したいと思っております.


さて,口腔ケアクイズの解説です.


口腔は,奥歯で堅い物を噛み潰します.前歯は体の入り口になるので,どんな小さな異物でも捉える必要があります.もうお判りですね,そうです,前歯の部分は敏感なのですね.ですから,奥歯から磨き始める方が,『快感』なのです.


では,今週は学会で盛岡へ出かけ,帰路に全国老人保健施設協会の会議に出席です.施設運営部会の委員会です.この委員会には,私の尊敬する黒田留美子先生も委員として参加されておられます.先日の宮崎での私の講演会では,黒田先生発案のソフトミートを紹介していただき,早速試してみました.


これは,うまく生理学に乗っ取った方法で使えば訓練食として使えると思いました.


いつの間にか7月も終わりそうになっています.....写真は,我が玄関にある朝顔です.何十年ぶりでしょうか...